4. 参拝
神道に宗教的な教義はありませんが、参拝時の作法があります。
ご神域への結界である鳥居を一礼してくぐり、神が通る中央を避けて参道を静かに進む。
手水舎にてひしゃくに水を取り、左手、右手、口、柄とすすぎ、自らの穢れを落とす。
拝殿の前に立ち、お賽銭を入れ、鈴をならし、姿勢を正す。
二礼、二拍手、一礼。
柏手を打つ際は、神を意味する左手に対して、自分を意味する右手を少し下げて。
名を名乗り、神に感謝をお伝えする。
祝詞を奏上することもある。心を込めて。
その奥に神がおわすことを、疑うことなく信じているからこそ、私たちは手を合わせ、祈る。
普段意識しないだけで、神への信仰は、私達の中に深く、刻み込まれているのです。
2. この国の成り立ち
「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」
日本国憲法 第1章 第1条
初代 神武天皇。紀元前660年即位。
それから126代今上天皇に至るまで、万世一系、天皇は日本国の頂点の存在です。
神社は神々と人とをつなぐ聖域。
全国で8万社を超え、神職が日々神に奉仕し祭儀や社務を行っています。
天皇は先の大戦で象徴となるはるか昔から、宮中で祭祀を行い、神職の頂点の存在でした。
職務として、国家と国民の安寧を神々に祈ってくださっています。
罪あらば我を咎めよ天つ神 民は我が身のうみし子なれば
古事記にも書かれている通り、神武天皇以前は、宇宙創成から日本国家統一に至るまでの、ダイナミックな八百万の神々の物語。
日本は言霊幸う神の国、
天皇を頂点とする私たち日本人はその子孫です。
1. 無宗教の有神論
「日本人は無宗教である」
特定の宗教を信仰していない日本人のほとんどが、自分は無宗教だと思っています。
無宗教とは、特定の神を信じないこと。
でも、無宗教であっても、無神論(神は存在しないという考え)ではない。
そこら中に神社があって、お宮参りから七五三、毎年のお正月。
幼い頃から繰り返しお参りした記憶を、誰もが持っていることでしょう。
実は日本人って、ものすごく、「神々と共に生きている。」
ずっと昔から。
「スピリチュアル」「パワースポット」なんて、そんな今ドキの言葉なんか、なくてもいい。
日本人は最初から、あたり前にやっていたのです。
知れば、もっともっと神々様や見えない世界と繋がれます。
神々と繋がれば、もっと豊かに、しなやかに生きることができます。
自然体のまま、普段の日常の中で。